脳を休める
脳を休めたい。
ゆっくりとしたいけど、なんだか気が休まらない。
そんなときに脳のリフレッシュ法の一つで「ぼ~っと」するというのがありまして、
ワシントン大学のM・E・レイクル教授が定評したデフォルト・モード・ネットワークという理論があります。
レイクル教授いわく、何もせずにぼんやりするのは、自動車のアイドリング(準備走行)のようなもので、これから起こる出来事に備えるため、さまざまな脳の領域の活動を統括することがその役割だと考えられているそうです。
脳は消費するエネルギーのうち、本を読んだり仕事をしたりといった「意識的活動」に使われるエネルギーは、全体のわずか5%程度。
約20%のエネルギーは脳細胞のメンテナンスにあてられ、残り75%のエネルギーが「何もせずにぼんやりしているときの活動」のために使われているそうです。
レイクル教授の研究によると、何もしない状態でいるときは、感情を抑制する後部帯状回と、認知機能や運動機能をつかさどる前頭葉内側が活性化することが判明。アルツハイマー病の治療にも効果があると言われています。
「呆活」(ぼうかつ)
実際に「呆活」(ぼうかつ)という、“意図的にぼーっとする”活動もあり、
参加者は、「焦りの感情が湧かなくなった」「仕事のときの集中力がアップした」「新しいアイデアが思いつきやすくなった」といった報告があげられているそうです。
とてもおもしろいですね。
ぼ~っとするやり方は、「なにも考えず一点を見つめる」だけ。
あくまでも何も考えていない状態で、目を開けているのがコツで、
人が多く行き交う大通りの風景や、海などの自然環境を見ることがぼ~っとするにはいい環境のようです。
普段、頭を使うことが多い人はぼ~っとすることを取り入れてみると、
より効果的に頭を使うことが出来そうですね。