脳のしくみ「RAS」

 

 

脳の網様体賦活系と言われる通称「RAS」呼ばれるところの話です。 

とてもおもしろい内容だったのでご紹介します。

 

f:id:sinya0228:20201204100450p:plain

 

「RAS」というのは哺乳類の脳幹にある「網様体」という神経の集まりで、身体の生命活動を維持する働きがあるようで、眠ったり、目覚めたり、呼吸をしたり、心臓が一定のリズムで動くのも「RAS」と言われる部分の働きのようです。

 

「RAS」は脳に入ってくる情報のほとんどを中継していることが分かっており、入ってくる情報をふるいにかけて、何に関心を向けるか、どの情報をシャットアウトして脳に届かないようにするのかを判断しています。

 

脳に送られる情報は毎秒4億ビット(1ビットはPCの最小単位)で、意識に上るのはそのうち2000ビット。99.9999%の情報は知らないうちに処理をされ、消されてしまっています。

 

この働きがないと日々膨大な量の情報が脳に流れこんでしまい、対応が出来なくなってしまいます。そのため進化の過程で情報をふるいにかけ、大事なものだけを拾う「RAS」のしくみを作ったようです。

 

脳は「RAS」が送ってきた情報をもとに、その人の考え方に合う情報や、慣れ親しんでいる情報。内面の思考や感情に合わせて、情報を拾い上げ、人の意識をひきつけます。

 

そのため、その人が「信じていること」や「考えていること」を深めるための情報だけを選び出してくるそうです。

 

例えば苦労しなければお金は入ってこないと信じていれば、それを深めるための情報しか目に入ってきません。ラクに稼げる方法があっても、「RAS」の働きによってふるいにおとされてしまいます。

 

自分が信じると決めた道に向かう情報だけを何億ビットという情報の中から集めて、それ以外の情報は排除してしまうのが「RAS」働きのようです。

 

いい悪いの判断はなく、前向きな考え方をしていれば、より前向きな行動をうながす情報を集めていき、後ろ向きな情報はふるいでおとしてくれるようです。

 

心のなかのつぶやきや考え方によって、自分で「RAS」の働きを大いに生かすことが出来そうですね。